中用量ピルの種類一覧!避妊効果や副作用、低用量ピルとの違いも解説
日本では、過去にソフィアAやルテジオンなどの中用量ピルが流通していました。
しかし、現在は製造が中止されており、流通している中用量ピルは 「プラノバール」1種類のみです。
▼日本製の中用量ピル
・プラノバール
・ソフィアA(販売中止)
・ソフィアC(販売中止)
・ルテジオン(販売中止)
・エデュレン(販売中止)
中用量ピルの種類は?一覧表をチェック
現在、日本で使われている中用量ピルは、「プラノバール」1種類のみ。
しかし、中用量ピルの種類自体は、たくさんあります。
▼中用量ピルの種類
| 現在使われている 中用量ピル |
プラノバール |
| 過去に使われていた 中用量ピル |
ソフィアA ソフィアC ルテジオン エデュレン |
| 海外で使われている 中用量ピル |
マイクロジノン50 オブラル ジェニー |
ソフィアAやルテジオンなどの中用量ピルは、 製造が中止されているため、現在は使われていません。
なお、製造が中止された理由は、明らかにされていません。
参考:ソフィア添付文書/ルテジオン添付文書
そもそも中用量ピルとは?効果一覧やほかの種類のピルとの違い
中用量ピルは、「女性ホルモン」が主成分の医薬品です。
低用量ピルやミニピルよりも、配合されている女性ホルモンの量が多く、強い作用が期待できます。
▼中用量ピルの効果
・生理日の移動
・月経困難症やPMSの改善
・婦人科系の病気の改善
なお、理論上、中用量ピルには避妊効果も期待できます。
しかし、副作用が出やすいため、現在は避妊目的で処方されることはほとんどありません。
避妊目的で処方されるピルには、低用量ピルが挙げられます。
生理日の移動
中用量ピルには、 生理を前倒ししたり遅らせたりする効果が期待できます。
生理日の移動やコントロールができるのは、中用量ピルの服用で女性ホルモンがコントロールされるためです。
中用量ピルを服用中は生理が一時的に止まり、服用をやめると数日で出血が起こります。
生理日の移動には、マーベロンなどの低用量ピル・ノアルテンなどのミニピルが使われることもあります。
中用量ピルと低用量ピルの違いは?
中用量ピルと低用量ピルの違いは、含まれている有効成分(ホルモン)の量です。
有効成分の量が多い中用量ピルは作用が強い一方、副作用も出やすい点が特徴です。
一方、低用量ピルは副作用のリスクが少ないですが、作用が弱いため長期間服用する必要があります。
▼中用量ピルと低用量ピルの違い
| 中用量ピル | 低用量ピル | |
| 服用期間 | 7〜14日間 | 14日以上 |
| 副作用の リスク※ |
高い | 低い |
| 種類 | 1種類のみ | 8種類 |
※血栓症など
中用量ピルとミニピル(ノアルテン)の違い
中用量ピル(プラノバール)とミニピル(ノアルテン)は、配合されている成分が異なります。
中用量ピルは、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン、2種類の女性ホルモンで構成されるピル。
一方、ミニピルに含まれるのは黄体ホルモンのみです。
| 中用量ピル | ミニピル | |
| 成分 (女性ホルモン) |
卵胞ホルモン 黄体ホルモン |
黄体ホルモン のみ |
| 血栓症リスク | あり | なし |
| 種類 | 1種類のみ | 8種類 |
中用量ピルに含まれる、卵胞ホルモン(エストロゲン)は、血栓症の原因となる成分です。
ミニピルには血栓症の原因となる成分(卵胞ホルモン)が含まれていません。
なお、ミニピルは流通量が少ないため、手に入りにくい点がデメリットです。
中用量ピルやミニピルは、病院やオンライン診療でのみ入手できます。
月経困難症(PMS)の治療
中用量ピルは、月経困難症の治療にも使われています。
月経困難症とは、生理前〜生理中にかけて発現する不快な症状の総称です。
▼月経困難症の症状
・生理痛や腰痛、頭痛
・不安感やイライラ
・下痢や嘔吐
・食欲不振や食欲増進
月経困難症の治療には、低用量ピルや超低用量ピルが使われることもありますよ。
その他の婦人科系の病気の治療
中用量ピルは、子宮内膜症を始めとした、婦人科系の病気の治療にも使われています。
▼中用量ピルを治療に使う病気の例
・機能性子宮出血
・月経困難症
・月経周期異常
・過多月経
・子宮内膜症
・卵巣機能不全
中用量ピルに関する注意点
中用量ピルには、生理の移動や月経困難症の改善など嬉しい効果が多い一方、副作用やリスクも存在します。
また、服用の目的によって保険適用の有無が変わることも特徴です。
▼中用量ピルの注意点
・中用量ピルには副作用がある
・中用量ピルは血栓症リスクが高い
・生理日の移動は保険適用外
中用量ピル(プラノバール)には副作用がある
中用量ピルには、頭痛・吐き気・不正出血などの副作用があります。
▼中用量ピルのよくある副作用
・頭痛や眠気、だるさ
・吐き気や気持ち悪さ
・嘔吐
・不正出血
・むくみ
症状がひどい場合には、痛み止めや吐き気止め、むくみ緩和薬で対処することも可能です。
副作用を緩和する薬はドラッグストアや薬局で購入するか、病院で中用量ピルと一緒に処方を受けましょう。
中用量ピルは血栓症の確率がやや高い
中用量ピルは、低用量ピルよりも血栓症のリスクが高めです。
リスクが高いのは、血栓症の原因となる成分(エストロゲン)の配合量が多いためです。
▼血栓症の確率
| 中用量ピル | 0.1〜0.2% 1,000人に1〜2人 |
| 低用量ピル | 0.03〜0.09% 10,000人に3〜9人 |
血栓症は、脳梗塞や心筋梗塞などの原因になる症状で、血管に血の塊(かたまり)が詰まることで起こります。
発症が不安な方は、より低リスクな低用量ピルを使うのがおすすめです。
中用量ピルは保険適用されないこともある
中用量ピルは、保険適用の対象の医薬品です。
しかし、服用目的が「病気の治療」に該当しない場合は、保険適用が受けられません。
| 保険適用 ※3割負担 |
▼下記の治療 機能性子宮出血 月経困難症 月経周期異常 過多月経 子宮内膜症 卵巣機能不全など |
| 適用外 ※全額負担 |
生理日の移動 避妊 |
たとえば、生理日の移動を目的に中用量ピルを服用する場合は、保険が使えません。
また、保険適用を受けるためには、病院での検査や病気の診断を受けることも必要です。
【Q&A】中用量ピルやピルの種類一覧に関する疑問を解決!
中用量ピルの値段は?
中用量ピルの値段は、1シート(21日分)あたり5,000〜6,000円前後です。
クリニックやサービスによって、価格は異なります。
| クリニックフォア | 中用量ピル 21錠:5,478円 |
| マイピル | 中用量ピル 数に関わらず 3,278円 |
※保険適用外の自由診療となります。
中用量ピルの副作用が出る確率は?
中用量ピルの副作用が出る確率は、症状によって異なります。
たとえば、血栓症の発現率は0.1~0.2%(1,000人中1~2人)です。
不正出血や頭痛などの症状が出る確率は0.1〜5%未満(100人中5人未満)です。
▼【中用量ピル】副作用の発現率
| 0.1〜0.2% | 血栓症 |
| 0.1〜5%未満 | 不正出血、悪心、嘔吐 むくみ、体重増加 頭痛、眠気など |
| 頻度不明 | 胸の痛み、腹痛、下痢 めまい、便秘など |
中用量ピルの副作用はいつから出る?
中用量ピルの副作用は、ピル服用の2〜3時間後から出始めることが多いです。
服用を中止すると、副作用はすぐに落ち着きます。
中用量ピル(プラノバール)服用後に生理こない!原因や対処法は?
中用量ピル(プラノバール)服用後は、ホルモンバランスの乱れにより、一時的に生理が遅れることもあります。
ただし、最後の生理以降に性行為があり、服用をやめてから7日ほど経過しても生理がこない場合は妊娠の可能性も。
| 生理がこない 原因 |
ホルモンバランスの乱れ 妊娠など |
| 対処法 | 妊娠検査薬を使う |
妊娠の可能性がある場合は、妊娠検査薬を使いましょう。
中用量ピル(プラノバール)に避妊効果はある?いつから効果が出るの?
中用量ピル(プラノバール)は、7日以上連続で服薬を続けた場合のみ避妊効果が期待できます。
月経移動のように、短期間の服用では避妊効果が期待できません。
途中で飲み忘れがあったり、服薬をやめたりした場合は避妊効果も消失します。
高用量ピルの種類一覧は?
高用量ピルには、「エナビット10」「アノブラール」などが挙げられます。
なお、高用量ピルは副作用が出やすいため、現在は使われていません。
未承認医薬品等異なる目的での使用:中用量ピル・低用量ピル・ミニピルは医薬品医療機器等法において、月経移動や避妊効果の承認を受けていません。
入手経路:国内医薬品販売代理店経由
国内の承認医薬品の有無 生理移動の効果を有する、国内で同一成分の承認医薬品はありません。
諸外国の安全性に係る情報:血栓症・不正出血・頭痛・悪心・むくみなどの副作用があります。
医薬品副作用被害救済制度:万が一重篤な副作用が出た場合でも、国の医薬品副作用救済制度の対象外となります。
お問合せ
港助産院(港区南麻布)
TEL:03-6823-4771
MAIL:forbaby@minato-josan.jp
→港助産院へのお問い合わせ
東京都港区・渋谷区・目黒区・品川区以外にお住まいの方でも、助産院(港区)の近隣であれば母乳相談・沐浴ケア・育児相談を提供できる場合があります。母乳相談(乳腺炎・白斑・断乳・卒乳・しこり・乳頭痛など)や育児相談の依頼がありましたら、港助産院にご相談下さい。
助産師訪問可能エリア:港区/渋谷区/品川区/目黒区/千代田区/中央区/世田谷区/新宿区/江東区/大田区/文京区/荒川区/足立区など
また助産師によるオンライン相談をご希望の人は、別途オンライン助産院のHPをご覧ください。